世界一の高齢社会を持つ日本において、高齢者の介護予防は非常に重要な研究課題です。

全国8都道府県18市町村に住んでいる要介護認定を受けていない高齢者13,786人を3年間追跡して、浴槽入浴頻度と要介護認定の関係を調べました。

夏の浴槽入浴頻度が週7回以上の場合、週0-2回と比較して28%のリスク減少が見られました。同様に冬で は29%のリスク減少が見られました。

浴槽入浴の頻度が高いほど要介護認定のリスクが少ないことが分かりました。

浴槽入浴は高齢者 の健康維持に役に立っている可能性があります。

🔸入浴の目的は

深部体温が上昇させ、末梢の血液・リンパ系の循環をよくして体温も上昇させ、癌の予防やアレルギーや自己免疫疾患の予防をすること

大やけどや大けがをしたときに分泌され、場所や組織を問わずに修復するタンパク質であるHSP(Heat Shock Protein)増やす。

体に水圧がかかることで、むくんだ下肢(ふくらはぎなど)に貯まった疲労物質を体内にもどし、腎臓で濾過して排泄を促します。

風呂に入り浮力がかかると造血能があがり、新しい血液がうまれます。当然、免疫力もあがりますし、貧血にも対応可能です。

🔸最後に

低温の風呂に長く入ってもリラックスすることはあっても、深部体温が上昇しなければ無意味です。

介護に頼らず自立した人生を送りたいですね。

参考サイト

報道発表 Press Release No: 157-18-20