歯磨きしても虫歯になりやすい人は、口の中の雑菌が歯を通して体の中に流れ込む「象牙質の液体移送システム」(象牙質には、歯髄から外側に向かって、無数の小さな管がレンコンのように通っている)に問題が考えられます。

体内から口の中へと液体が運ばれていく流れが、内分泌系の機能低下や偏った食生活、ストレスによって滞ったり逆流してることが考えられます。


体内の物質が歯を通って口の中に流れるだけでなく、口の中の物質、無数にいる虫歯の原因となる細菌が、歯の表面を溶かすことなく内側へ流れ込み、場合によっては体内に流れ込むこともあります。


この体内の液体が歯を抜けて口の中に流れ出る「象牙質の液体移送システム」が逆流したり停滞する原因は、


1砂糖
 砂糖を断つことで「象牙質の液体移送システム」の逆流が止まります。
2ストレス
 緊張状態や睡眠不足が続くと「象牙質の液体移送システム」止まったり逆流します。
3運動不足
 適度な運動で体温を高め血行を促進することにより、歯の健康も維持できます。
4微小栄養不足
 ビタミンやミネラルをバランスよく摂取することにより、「象牙質の液体移送システム」の逆流が   
 止まります。
5薬物
 薬の副作用で唾液が少なくなると、口の中への液体の流れが止まり逆流したりします。


虫歯は歯の表面に付いた食べかすだけで起こるわけではありません。

どんなに一生懸命歯磨きをしても「象牙質の液体移送システム」の逆流をを起こす5つの原因を断たなければ、虫歯になる可能性があります。

日頃の生活習慣とよく噛んで食べる事が、免疫を上げ、虫歯の予防にも良さそうですね。

小峰一雄著 名医は虫歯を削らない 虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法