熱中症予防といえば水分補給が重要ですね。

一口に水分補給といってもさまざまな種類があります。熱中症予防のための注意点やポイントをまとめました。

水分補給の注意点

「水」だけの摂取は危険

大量の汗をかいたときは、水分と同時に体内の塩分も失われます。 このようなときに水だけを補給していると、めまいや吐き気、息切れ、手足のむくみをはじめ、重症の場合は頭痛、意識障害にもなる。最悪の場合は昏睡状態に陥り、命にかかわる危険もあります。適度な塩分補給を頭に入れておきましょう。

スポーツドリンクは糖分が多め

スポーツドリンクは屋外でのスポーツや作業など、発汗や肉体の疲労がが激しいときにエネルギー補給を兼ねて摂取するのに適していますが、必要以上の多飲は糖分が多いので、血糖値の上昇や口腔ケア(虫歯)に配慮が必要です。

お茶やコーヒーは?

緑茶やコーヒーは含有するカフェインに利尿作用があり脱水を起こしやすくなることがあります。カフェインを含む飲料は、熱中症予防には適してないと言えます。

最適なのは経口補水液

経口補水液とは、発汗により失われた水分、電解質をスムーズに補給するための飲料水です。脱水状態時や脱水状態が懸念される時の水分補給に適します。塩分がスポーツ飲料の倍以上入っていますので、高血圧、心臓病、腎疾患などに患っている方は注意が必要です。また脱水症でない方が、普段の水分補給として飲用するものではありません。

水分補給のポイント

のどが乾く前に水分補給する

水分補給が足りず、脱水が進んでしまうと、熱中症を発症し、「水分をとろうと思ってもとれない」状態になることがあります。水分は早め早めに摂取することを心がけましょう。

一度に大量にとらず、こまめに分けてとる

水分や電解質は小腸で吸収されますが、一度に吸収出来る量は【130cc程度】でその吸収に【30分以上】の時間がかかります。水分補給は一度にとらず、180ccから360cc程度の量を、こまめにとるようにする。

まとめ

熱中症の予防には【水分】の補給だけでなく、【ナトリウム】【カリウム】などの電解質をバランスよく摂取することが必要です。

食事でバランスよく塩分やカリウム、カルシウム、マグネシウム、などミネラルを充分にとっていて、大量の発汗を伴う運動などをしていなければ、麦茶などで水分補給することは問題ありません。

最後までお読みいただきありがとうございます。

参考 厚生労働省:熱中症 環境保健マニュアル

   だいだい薬局:だいだい便り

   写真:旬楽膳さまよりお借り