睡眠時無呼吸症候群は高齢者の3人に一人〜二人がなり、また睡眠障害がある人の認知機能障害や認知症のリスクは健常者と比べ2倍近くになるといわれています。
睡眠時無呼吸による、脳への影響
睡眠時無呼吸症候群によって生じる血液の低酸素状態は、アルツハイマー病の原因とされる脳内アミロイドβ(脳内のゴミ)とリン酸化タウ(異常タンパク質)を増加させてしまいます。
また、無呼吸症候群により、毛細血管が消えてしまう「ゴースト血管」や慢性的な脳血流の低下により大脳白質や海馬の萎縮、微小脳梗塞を起こしてしまいます。
さらに寝ている間に呼吸停止を繰り返し、深い睡眠時間が減少することにより脳内アミロイドβの沈着が増加してしまいます。
結果、海馬と前頭葉の神経細胞の領域の消失(萎縮)により、記憶障害や自立した日常生活を送ることが困難になります。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、脳梗塞 脳出血 高血圧 糖尿病 高脂血症 動脈硬化 不整脈 心筋梗塞など様々な合併症を起こす病気です。
寝ている間に呼吸停止を繰り返すことで、日中ねむい、だるいなどの症状が出てしまいます。
寝ている間に呼吸が止まると苦しくなって睡眠が浅くなってしまうため熟睡できず、日中の眠気やだるさにつながってしまうのです。
治療方法
1CPAP療法
CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を継続的に使用することにより認知機能低下の進行を低減させることが明らかにされていますが、気道の塞がりを根本的に治すものではありません。
2マウスピース療法
睡眠時にマウスピースを装着し、下あごを前方に固定して空気の通り道を開くようにする治療法です。
3まくらの高さを変える
枕を選ぶときは、頸椎の前弯位を維持する物を選びましょう。やや硬めで10cm程度の高さ、頭部だけでなく頚部も支える物を使用すると、咽頭腔が広がることが、研究で明らかになっています。
枕を新調する必要はありません。今お使いの枕で、頸椎の前弯位をサポートしてみましょう。バスタオル丸めて円柱状にし、枕の手前側の縁にぴったりとつけます。
高齢者の睡眠時無呼吸症候群は、認知機能低下の進行や認知症発症のリスクが高くなります。早期に治療を行うことが、認知症予防の観点から重要だと考えられます。
水素アイテムの活用
ここからは自論です。
実家の父親は、ひどいイビキで睡眠時無呼吸症候群を起こしていました。
水素吸入や水素サプリ、水素風呂といった水素アイテムにより改善し、機能訓練特化型のデイサービスに通えるくらい元気になりました。
水素なしの生活は考えられないというのが本音です。
無呼吸症候群により深い眠りが妨げられ日中の傾眠傾向、だるさにつながります。毎日続くと疲れは先送りされ、高齢者の場合は昼夜逆転してしまい、認知症の進行や合併症のリスクを高めてしまいます。
高濃度の水素吸入により足りていない睡眠をカバーできれば悪循環を断ち切ることができると思います。
水素は、悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を除去して一酸化窒素を増やす働きがあるので、水素吸入をすると血管拡張が起こり血流が良くなります。
水素分子は脳内の血液脳関門(有害物や不用物が入らないようにするフィルター)を通過できる「抗酸化物質」です。水素が脳細胞に蓄積した「老廃物や酸化物質をクリーニング」をしていると勝手に考えています。
今介護の現場におられる方、今後家族の介護予定の方のお役に立てれば幸いです。
*まつおか整体では、患者さんのホームケアの一環として水素吸入や水素風呂、水素サプリを提案しております。ご不明なことや質問がありましたら気軽にお問いあわせください。
参考ホームページ
首の痛みといびきを防ぐ ワコール
睡眠時無呼吸症候群と認知症 かい内科クリニック
呼吸器の病気 日本呼吸器学会