体のさまざま働きをコントロールしている自律神経のうち、交感神経には体を緊張させるたり興奮させたりする働きがあり、副交感神経にはその逆に体をリラックスさせる働きがあります。

私たちは勉強や仕事、スポーツなどで交感神経を優位に保つことが多く、副交感神経が優位に働く時間が無くなってしまいがちです。

交感神経はストレスによってもそのスイッチが入りますから、更に副交感神経の活性は低下してしまいます。

本来交感神経と副交感神経は、状況に応じてどちらかが優位になるというのが健康的な状態であり、そのバランスが崩れた状態を「自律神経失調」と呼びます。

そのような状態が続くと脳は感覚マヒをお起し、痛みに対して鈍感になるばかりでなく、五感すべての感覚が鈍くなり身体に障害が起こりやすくなります。

「脳疲労」というのがその状態です。

強いマッサージやジャンクフード、暴力的なゲームや音楽などもその一例です。

そういった刺激はさらに交感神経を興奮させてしまい、ますます心と体を疲労させるという悪循環に陥ります。

ではどうすればいいのか?

簡単に言うなら、ブレーキの神経である副交感神経の活性を促せばいいと言うことになります。

交感神経と副交感神経を含む自律神経の働きを正常化して脳と神経の興奮を鎮め、鈍感した五感を元に戻すと、バランス良い血液循環がよみがえって筋肉に柔軟性がでてきます。

それに伴い痛みが沈静化し、精神的なストレスも癒やされていきます。

心身はソフトで優しい刺激を求めているのです。

まつおか整体では、交感神経を働かせてしまう強い刺激を避けて、脳と神経、筋肉や皮膚、そして骨や関節に対して優しく語りかけるようなアプローチを心がけています。

参考 高瀬元勝著 親・指導者がつくり出す子どものスポーツ障害

画像は「頭痛ーる」さまよりお借り