*内分泌系とはホルモンを分泌する器官です

副腎を元気にする必要な栄養素

ビタミンB

副腎が疲れている人に圧倒的に不足しているのがビタミンBです。副腎がストレスや炎症に対抗するコルチゾールなどのホルモンを生産する過程で、ビタミンB群が大量に消費されるからです。

ビタミンBが多く含まれている食材

全粒の穀物 豚肉 味噌 レバー 卵 

この中で吸収がいいおすすめの食材は豚肉です。

亜鉛

次に補いたい栄養素は亜鉛です。亜鉛は食品を加工する過程で失われてしまうので、インスタント食品やレトルト食品などをよく食べている人は注意が必要です。

亜鉛は腸の組織を再生させる働きや免疫力のアップ、タンパク質やDNAの合成、有害物質の毒性を抑え排泄するデトックス効果もあります。

亜鉛を多く含む食材

牡蠣 煮干し 高野豆腐 うなぎ 卵黄 牛肉 そば

タンパク質やオメガ3の油

体の土台をつくる栄養素の基本中の基本がタンパク質です。髪や皮膚、爪、筋肉など人間の体の組織をつくり、細胞が生まれ変わる新陳代謝に欠かせません。

副腎の疲労を回復させ健康を保つためには最も大切です。

またイワシ、サバ、サンマなどの青魚はタンパク質とオメガ3系の油を摂取できて一石二鳥です。魚油に含まれるオメガ3系油は副腎に良い油です。

副腎を休ませる朝・晩の習慣

健康な人はコルチゾールが明け方から午前中にしっかり分泌されて体が目覚め、夕方以降はコルチゾールの分泌は減っていき、今度はメラトニンが分泌されて睡眠に導かれるというリズムを繰り返しています。

副腎が疲れていると。分泌量が減っていくべき夜もそのままダラダラと分泌されてしまうので、夜のコルチゾール分泌量が多くなってしまい眠れなくなってしまいます。

朝起きることができない、昼間はボーッとしている、それなのに夜は眠れないという悪循環に陥ってしまいます。

昼夜逆転の生活はやめて、ホルモンを分泌する器官である副腎を休ませる時にはしっかり休ませ、働く時には元気に働かせる。これが副腎の疲労回復に役立ちます。

副腎を休ませる習慣

1夜は遮光カーテンを閉めて暗くする

2寝る直前のテレビ、パソコン、スマートフォンをやめる

照明を落として副交感神経が優位になり、体がリラックス状態になると、質の良い睡眠にもつながります。

朝食はコーヒーとトーストという人は要注意

パンなどの糖質(炭水化物)が血糖値を急激に上げるだけでなく、コーヒーに含まれるカフェインで副腎を刺激してコルチゾールを過剰に分泌します。

副腎を無理やり働かせることになり、よけいに疲れさせてしまいます。コーヒーとパンの食事をやめただけでも体調がよくなる人もいます。

参考文献

老化は副腎で止められた 本間良子 本間龍介著