副腎ケアのステップ1から続けてきました。

最後のステップ4は、「細胞の底上げと脳を整える」ことになります。

L-カルニチンとビタミンB群で細胞を元気に

私たちの体のエネルギーを作ってるのは約60兆個ある細胞のひとつひとつにある「ミトコンドリア」という器官です。

ミトコンドリアを活性化させるために必要な栄養素はビタミンB群、羊や牛の赤身肉に多く含まれている「Lーカルニチン」です。

脂肪をエネルギーに換える時に運搬役となるのが、L-カルニチン。ビタミンB群はエネルギーをぐんぐん回していくのに必要です。

幸せ物質セロトニンや睡眠ホルモンのメラトニン

最後に忘れてはならない栄養素は、細胞の材料そのものといえる、タンパク質です。細胞の生まれ変わりに欠かせません。

また脳の伝達物質のセロトニンやメラトニンは、たんぱく質から分解されたアミノ酸(トリプトファン)から作られます。

幸せ物質として有名なセロトニンは精神の安定に関わっており、「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンは、このセロトニンからつくられます。

セロトニンやメラトニンが不足すると、うつや不眠に悩まされることになります。

脳を整えるオメガ3オイル

抑うつ感、不安感などといわれる感情は、精神的なストレスとなって副腎に負担をかけます。

不安やうつなどの症状を感じているのはどこかといえば、大脳の深い部分である「大脳基底核」であることが多いです。

この不安を取るにはオメガ3系の良質な油が役立ちます。オメガ3が足りないと不安感が増し、大脳基底核で誤作動を起こしてしまいます。

またビタミンB群が足りない場合も大脳基底核で不安を感じやすくなります。

*ビタミンB ・・・全粒の穀物 豚肉 みそ レバー 卵など

脳は腸から治そう

精神の安定に働くセロトニンが作られる場所は、脳が20%、腸が80%。腸の方が圧倒的に生産量が多いです。

一見、脳の問題といえる抑うつ症状を改善するには、まず腸を整えることが先決です。

今日の医学では「脳は腸から治す」という流れになってきました。腸を治すことで脳は落ちついてきます。

実際、認知症がある人で便秘でない人を探すのは難しいといわれています。

参考文献 

老化は副腎で止められた 本間良子 本間龍介著