腸で炎症を起こし「漏れ出る腸」にしてしまう
腸壁の粘膜細胞は、しっかりお互いがくっつきあって防御機能を発揮しており、ある程度以上の大きさのものは通さないという”ふるい”(フィルター)の役目をしています。
カビによって腸壁の粘膜が破壊されると、この防御機能が緩んでじゅうぶんに働かなくなります。すると未消化物や異物が血中に入り、アレルギー反応などを起こしやすくなります。
これをリーキーガット症候群と呼びます。腸壁で、未消化物などがしっかりふるい分けられずに「漏れ出る」ことからついた名称です。
おなかのカビの怖いところ
腸の炎症を引き起こす
さまざまな有害物質を発生させる
低血糖を引き起こす
免疫(体の防御機能)のトラブルを起こす
さまざまな悪循環を起こす
加えて自然界では消化できない遺伝子組み換え(GMO)食品や添加物、電子レンジで変性した食品、トランス脂肪酸、消化されにくいたんぱく質を含むパンや牛乳などが大量に入ってくると、さらに事態は悪化します。
おなかのカビ退治と同時に、こうした不自然な食品を減らすことも大切です。
注意点
厳密にいえば、健康なときでもおなかにカビはいるのですが、「おなかにカビがいる」という表現を「不調や病気の原因になりうる程度まで増殖している」という意味で用いています。
参考書籍
おなかのカビが病気の原因だった 葉子クリニック院長 内山葉子著